本格的な日本料理には、本膳料理・会席料理・懐石料理の3種類があります。
西洋風にいえば、この3つはフルコース料理といえます。
しかし、この3種類にはそれぞれに特徴や違いがあります。
本膳料理とは、室町時代に始まった日本料理の基礎になる料理形式で、日本料理の中で最も本格的なもてなし
料理です。
冠婚葬祭の場においてよく供され、献立内容や食べ方、服装などの作法も細かく定められています。
この本膳料理を簡略化したものが「会席料理」と「懐石料理」です。
ともに読み方は一諸です。献立に大きな違いはありませんが、料理にはきちんとした決まりがあります。
品数は奇数をよしとします。そのため、5品はいいですが、6品ではいけないのです。
会席料理はお酒を美味しくいただくための「宴会の席」であり、料理が1品ずつ出されます。
懐石料理はお茶をおいしくいただくための「茶会の席」と覚えればいいでしょう。