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箱膳は家事時間の短縮と資源を大切にできるもの

NHK朝の連ドラ「花子とアン」にも登場

日本固有の文化に「箱膳」があります。

 

箱膳とは一人分の食器を入れた箱型のお膳で、中には飯茶碗・汁椀・小皿・箸・湯呑茶碗などの

 

食器一式が収納できるようになっています。

 

各人が自分所有の箱膳を用い、商家の使用人などが用いたのが始まりとされています。

 

箱膳は花嫁道具の大事な一つでもありました。

 

江戸時代までは、すべての家事は手仕事であり、井戸のない家も多く、洗物は共同井戸や川から

 

水を汲まなくてはなりません。

 

大家族の食器は洗うのにも時間がかかり、収納も場所をとりました。

 

箱膳は食べ終わると香の物(漬物)で碗をきれいにします。

 

それも食べ、白湯ですすいで飲み干してしまいます。それから布巾で拭いて箱へしまい、蓋をかぶ

 

せて台所の棚に積み上げてしまうため、場所もとりませんでした。

 

箱膳は家事の手間が省け、水が節約でき、収納場所もとらない非常に合理的なものであったわけ

 

です。

 

箱膳が生活の場から姿を消したのは明治の終わり頃から。当時普及し始めたちゃぶ台を使うよう

 

になったことで食器を共用するようになり、油を使うおかずも増えたため、毎回食器を洗うようになり

 

ました。

 

今でも料亭や、子供の食い初めには箱膳一式を使ったりします。

 

収納に場所をとらず、過剰摂取や食べ残しも防いでくれる箱膳。

 

資源の無駄使いやモノを持ちすぎる傾向のある現代だからこそ、もう一度箱膳を見直してみるのも

 

大事ではないでしょうか。